ダラーラ P217 #29 2019 ル・マン
こんばんは、こっくりです。
お暇生活3日目、気楽ではないけど気楽にぐだぐだヒッキーできる生活、好きなことをやれる時間がタンマリあるっていいなぁ・・・(笑)
あとは・・・レースさえあればッ・・・!!
さてさて、前置きは短く今日も楽しくダラーラを紹介していきましょうね〜(笑) 今日は2019年仕様のヤツだよ、かっこいいぞ!
こちらはスパークより発売されました2019年仕様のダラーラ P217です、チームは勿論こっくりが激推ししてるレーシングチーム ネダーランド!
スーパーシーズン最後のル・マンという事で思い切ってカラーリングをチェンジしてきています、それも以前F1に参戦していたミナルディ M192をインスパイアしたものであり・・・ってかこれめちゃくちゃかっこよくないですか?
そもそもネダーランドのチームエンブレムはミナルディを参考にしたデザインであり今回のM192カラーもミナルディから好意的に受け止められていましたね、というかコネクションがあるんだっけか。
シーズン中である為、マシン自体は2018年のル・マンに参戦したものと同一で目を引くのはやはり前述した通り、そのペイントでしょう!
フロントは谷間からフェンダーに至るまで黒となりノーズが目立つ様になってますね、遠目から見たらF1っぽくないかな?
カナードが黄色なのはおそらくM192のフロントウイングのカラーかな。
ライト周りも黒、しかもつや消しなので目元がググッと引き締まってますし、黄色いカナードが存在感を放つようになったので良いオシャレポイント。
実はこれまで艶有りだった黄色部分もつや消しになっていてこれがまたかっこいいんだナァ...!ハァ
全体的に艶消しになり照明の照り返しが少ないのでこれまた2017・2018年仕様の記事の写真とは一風違った様に見えませんか?
ホイールの存在感がヤベェ!もうこれはカッコイイ以外感想が思いつかない。
ボディ中央に白のラインが入ったので後ろから見ると余計にニューマンorタカQっぽくなってない?(笑)
ちなみにJUMBOのマーキングにシャドウの部分が増えました、黄色ベースに白文字は溶け込んで見にくくなるのが常識ではありますけどこちらはとても見やすい、イコールカッコイイ。
カッコイイしか言ってないな・・・?(笑)
上面は2018年仕様と2019年仕様の比較で!
18年のはツヤテカ、19年のは渋いマット仕上げ、みんなはどっちがお好き?
上から見ると、F1らしいシルエットが浮かび上がってる雰囲気がありますねー・・・まぁフロントウイングはどうしようもないのでカナードでそれっぽい雰囲気を出してるのはいい落しどころだと思います。
F1のモデルは集めていませんけどもこういうの見てるとミナルディ M191が欲しくなりますね、是非ともダラーラの隣に添えてあげたい。
スパークもPMAもどこも作っちゃいないけどな!
タメオっていうキットモデルでなら見かけた事があるけど価格も敷居も高いナー。
2017年のELMS開幕からダラーラユーザーとして活躍してきたレーシングチーム ネダーランドは2018年より世界戦へと転向し、前代未聞のル・マンが2回あるシーズンとなった2018-19年の最終戦ル・マン24時間レースではパイプを持つミナルディが過去にF1に投入していたM191のカラーリングを落とし込んだものであり、多くの注目を浴びていました。
更にヤン・ラマースが一線を退き後任としてF2などで活躍若手のエース、ニック・デ・フリーズが仲間入りし、チームとしての戦闘力は飛躍的に上昇しこれまで上位陣に犇めくオレカ勢の牙城を崩すなどこれまでには無いような活躍を見せ、季節に見合わず雪と豪雨に見舞われた前哨戦のスパではあまりのペースにLMP1マシンの頭を抑えて走って
しまうほどでした、しかしGTマシンとの接触によりペナルティを受けリザルトは沈んでしまったもののその戦闘力の高さはル・マンへの期待に直結するものでした。
「ダラーラであることはハンデだ」そんな事を日本の実況・解説陣に言われていたネダーランドですが、予選はクラス8位を獲得しオレカやリジェが強敵として立ちはだかるものの、ロケットスタートを得意とするギド・ヴァン・デル・ガルデによりレースが1時間が経過する頃には2位争いを展開するTDSとGドライブに割って入り驚異的な追い上げとバトルを展開、その後も一線級の力を持つドラゴンスピード等のオレカを使用する強豪チームと互角かそれ以上のバトルを繰り広げていましたが、3時間が経過し天候が晴れ始めた頃に右のリアがバースト、軽度ではあるものの損傷を負いポジションを落としてしまう事となりました。
クラス15位までポジションを落としてしまったもののネダーランドは無事コースへ復帰、順調に走行を再開しますがレースも終盤残り3時間ほどとなった頃に大事件が発生。
アルナージュコーナーの入口付近でマシンが姿勢を乱しタイヤバリアに激しく激突してしまいます。
ドライブしていたニック・デ・フリーズにより応急処置により再度走行は可能となりマシンは無事ピットレーンまで到達します。
画像の通り、フロントセクションは大破しフェンダーは見る影もなく吹き飛びタイヤはあさっての方向を向いてしまっています、それにも関わらずダラーラ P217は潰れたパーツを切除する程度の応急処置によりピットへ帰還を果たしました。
ノーズに設けられたクラッシャブルストラクチャーの形がまるまる残ってるのが凄い。
コックピットから降りてきたニック・デ・フリーズをチームメイトのフリッツ・バン・イアード社長とギド・ヴァン・デル・ガルデが迎えます。
マシンはすぐさまガレージに運び込まれ破損箇所の確認と交換パーツの用意が進められます、この時は誰もがダメだと思っていましたが・・・。
修復開始から1時間とちょっとでマシンはほぼ元通りに復元、残り2時間と迫ろうとする頃にはコースに復帰を果たし、上位争いは絶望となりながらも完走を目指して走り続けます。
しかし22時間以上もマシンが走り続けデブリだらけとなったコース上で破片を拾い左のリアがバースト、不幸中の幸いにもトレッドが剥がれただけでマシンにダメージを負う事は無く、交換のみで再びコースイン。
ネダーランドは24時間を完走しリザルトは総合26位となるもののバトル有り、修復劇有りと耐久レースには欠かせないドラマを演出しネダーランドはスーパーシーズンを戦い抜きました。
翌年からは有力チームであるTDSレーシングと組むことになり、伴ってマシンもダラーラ P217からオレカ07へとスイッチが決定、ネダーランドのダラーラ P217は約3年近いレース活動に幕を下ろす事になりました。
現在ではオランダのモータースポーツ系のトーク番組等でドライバーと共に度々登場し母国のイベントでは歴代のネダーランドのマシンと共に展示されたりと余生を送っているそうです。